相続・遺言手続のクリアー行政司法書士事務所

2つの意味の「相続放棄」


よく「相続を放棄したい」というご相談があります。

この「相続を放棄する」とはどういう意味でしょうか。
7割ほどの方が,誤解もしくは正確に理解していないようです。
今日はこの点についてご案内いたします。

1.相続放棄の申述
相続放棄とは,家庭裁判所に相続放棄の申述をすることによって,初めから相続人ではなかった,と扱われる制度です。

例えば,夫が亡くなったとします。
相続財産はありません。
むしろ,多額の借金だけが残った。

この場合,相続人である妻は,家庭裁判所に相続放棄の申述をすることで,「相続人ではない」と扱われることにより,借金を免れることができます。

これが,本来の意味での「相続放棄」です。

ただ,実際にこの本来の意味で,「相続放棄」とおっしゃる方は少数派。
実際には次のパターンです。

2.遺産分割
例えば,父親が亡くなり,相続人は,子供2人。長男と次男だけです。
商売に使っている土地と建物が,相続財産です。
実際に,父の商売を引き継いでいるのは,長男だとします。

兄弟二人で話し合って,長男がこの土地と建物を引き継ぐことになりました。

…という場合。
弟が,「自らの相続分を主張しない」という意図で,「相続を放棄する」と表現することがよくあります。

上記1の相続放棄と違って,相続分を主張しないだけで,弟はあくまでも相続人の一人のままです。

「相続を放棄した」
と口で言うだけでは,法的な効果は何一つ生じません。

実際には,この土地と建物については長男が相続する旨の遺産分割協議書を作り,署名及び実印で押印しないことには効果は生じないのです。

「相続を放棄したから,もう関係ない」
は,いずれの場合であっても一切通用しないのです。

相続手続きの相談は無料です。
相続手続きに関するご相談は,白老町内唯一の司法書士事務所であるクリアー行政司法書士事務所をご利用ください。

相談の申込みは,リンク先のフォームよりお願いします。
http://clear.main.jp/?page_id=37;;;


%d人のブロガーが「いいね」をつけました。